間違った生活習慣
「便秘すると体重が増える」と考えている人は結構多いと思います。しかし便秘が原因で太るという根拠はありません。
もちろん、毎日排泄されるべき便が、便秘によって何日も体内に留まることで体重が増える可能性はありますが、大幅に体重が増ええるとするなら、それは太ってしまうような生活習慣をしているうちに便秘になったと考える方が正しいでしょう。
便秘は基本的に乱れた食生活や運動不足によって起こることが多くなっています。便秘になったから体重が増えたと考えるのは明らかに間違いで、体重の変化だけに一喜一憂するのもナンセンスです。やはり生活習慣全体を振り返ってみることが大切です。
さて問題なのは、ダイエットが便秘の原因になることもある点です。身体を無理にスリムにしようとダイエットをすると、お腹の張りと便秘の原因になりやすいのです。
食事量を極端に減らすと食物繊維が減って、それだけで便が排出されにくくなりますし、水分が不足することでも、便が硬くなって移動しにくくなります。脂肪分を控え過ぎることも、便のすべりを悪くする原因です。
せっかく苦労して行うダイエットですから、正しく排泄が行われるような方法にしなければ意味がありません。正しいダイエットでは、規則正しく栄養バランスのいい食事と、水分を十分摂りながら運動することが大切で、食事では食物繊維や乳酸菌を特に意識して摂ることがお勧めとなります。
ただ、各人の体質の問題もあるので、それでも便秘に悩まされるという人もいます。こうしたことから、便秘薬やサプリメントも併用する場合が出てくるのです。